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寒い日が続いていますね。冬は体温の低下によって体が動きにくくなることに加え、気分も落ち込みやすく、痛みや不調を感じやすい季節です。
みなさんは、痛みや不調を感じたとき、どのように対処していますか?
マッサージ、電気治療、湿布、薬、手術…治療法はたくさんありますよね。
治療法にはそれぞれメリットやリスクがあり、合う・合わないも人によって異なります。また一つの治療法も細かく分けるとさまざまな特徴があり、施術者との相性も千差万別です。
痛みや不調を改善し、健康な状態をキープするには、それぞれの方法の特徴を知り、自分に合った治療法・治療院を見つけることが大切です。そこで今回は、
- マッサージなど患部(痛みを生じている場所)への直接的な治療法について
- 湿布や痛み止めなどの薬の活用について
- 自分の力で自分を治す「自然治癒力」について
話していきたいと思います。みなさんの治療法選び、不調改善のお役に立てれば幸いです。
マッサージや電気治療など患部への治療
肩こりなど筋肉の緊張を感じた時、多くの方が最初に思い浮かべる治療法がマッサージではないでしょうか。マッサージは、体を揉む・叩く・さするなどして、筋肉をほぐし、血流やリンパの流れを改善する治療法です。
施術を受けられる場所もたくさんあるので、気軽に行ける点も魅力のひとつです。当院の患者様も、マッサージを受けたことがある、長期間通っている、という方が多く見受けられます。
マッサージや電気治療などといった治療は、患部に直接刺激を与える治療です。もちろん適したやり方・強度で行えば痛みや不調の改善に非常に役立ちますが、中には患部をマッサージや電気治療の刺激によってさらに傷つけてしまい、痛みを悪化・慢性化させてしまったというケースもあります。
また加齢によって体も変化していくので、「長年同じマッサージを受けてきたけど、当初のように改善を実感出来なくなってきた」という方は、他の治療法や、後述する「自然治癒力の向上」に目を向けて、今までと違ったアプローチをしてみるのもおすすめです。
湿布や痛み止めなどの薬
体に痛みを感じるということは、「脳が痛みを感じている」ということです。このとき脳内では発痛物質(ホルモン)が分泌されています。痛み止めによってこのホルモンの分泌を抑えると、痛みを抑えることができます。
そもそも「痛み」というのは、体が発しているSOSです。「これ以上使うと壊れる」「休んでくれ」というサインなのですが、これを薬で抑制し、無理に動いてしまうとかえって治りにくくなることもあります。
痛みを感じる→薬を服用する→痛みが軽減される→動く→痛みの根本的な原因が改善されていないためまた痛くなる→薬を服用する…⇒痛みの悪化・慢性化
といった悪循環に陥ってしまうこともあります。
そのため薬を活用するときは、痛みを抑えている間にしっかり体を休ませてあげたり、歪みを整えてあげたりして、無理をしないことが重要です。
湿布も同様に、使い続けているうちに効き目を感じにくくなったり、中には「光線過敏症」になったりする方もいます。薬や湿布は一時的なものとして上手に取り入れると、痛みとの付き合い方をぐっと楽にしてくれます。
痛みを改善する「自然治癒力」
自然治癒力とは、自分で自分の体を治す力のことを指します。これは誰の体にも備わっているものですが、個人個人でその大きさに差があります。
また自然治癒力は長時間労働や不規則な生活習慣などによる身体的ストレス、人間関係や将来への不安などといった精神的ストレスによって大きく低下すると言われています。そういったストレスケアに取り組むことで、誰でも自然治癒力を高めていくことが可能です。
痛みや不調を感じると、どうしても患部にばかり意識がいきがちですが、生活習慣を整えたりカウンセリングやメンタルトレーニングを受けたりすることで改善するケースは少なくありません。
なかなか改善されない症状でお悩みの方は、ぜひ「自然治癒力の向上」を心がけた生活を実践してみてください。
以前の投稿で、この「自然治癒力」の高め方についてお話していますので、参考にしていただければ幸いです。